ストレッチにおいて自分ではどうにもできない ところがあるのを知っていますか? A 完全なストレッチとは?
結論から先に言ってしまうと、筋肉を伸ばすだけでは不完全でそれより前に、関節がなめらかな状態になっていることが必要です。
関節がなめらかでなければ、せっかく筋肉を伸ばしても、ハードな運動をすると、短時間の内に、その関節の周辺の筋肉がはってきて、力を発揮できなくなってしまいます。
では、関節がなめらかであるとはどういうことでしょうか?
関節は強い力が加わると、あまり知られていませんが内部でひっかかりを生じ、完全な動きができなくなる事があります。 (専門的には、関節包内運動に機能異常がおこる。)
とくに動きの少ない関節は、自覚を伴わずにひっかかり、これがなかなか元に戻りません。
全身の関節どこにもひっかかりが全く無いという人は稀です。 そして関節機能異常を取り去った状態においてはじめて、関節がなめらかである、といえるのです。
関節をなめらかにするには「バキッ」と鳴らして靱帯をゆるめても、大して効果はあがりません。繰り返せばいずれ余計に悪くする可能性の方が大です。適切なポジションで、精密に 1~2mm 微調整するのがベストです。
さて、人体には大きな弱点があります。
骨盤の中にある仙腸関節がそれで、機能異常を最もおこしやすく なっています。結果のダメージも最も大きく、人体の支点に位置する ゆえ周辺だけでなく全身の筋肉が硬直しやすい状態になります。
これが、半数以上の方において、程度の差こそあれひっかかって、そのままになっているのです。
(仙腸関節は可動性がわずかゆえ、機能異常が完全に自然治癒するのは、一般に非常に困難です。)
仙腸関節がひっかかっていると、股関節が硬く感じたりしますが、 身体部位を問わず、筋肉痛が残りやすくなってきていたり、慢性痛があったりします。
同時に、全身どの関節においても、無理をすると、慢性的なひっかかりや炎症がおきやすい状態になってしまいます。
(要約すれば、関節機能異常の8割以上は、根本的には、仙腸関節の問題と言えます。)
事実、運動上の障害の多くにおいて、局所の無理な酷使が原因となるまえに、仙腸関節の機能異常を放置したことが第一原因として存在するのです。
完全なストレッチは、仙腸関節のなめらかさを取り戻すことからはじまります。
B その方法は?
セラピーはソフトで安全な手技療法です。
関節をなめらかにするには、現在のところ、他動的に行う整体治療が最も有効です。ただし、関節運動学 (Arthrokinematics)に基づいた技術でなければ、(特に仙腸関節においては)根治療法になり得ません。未だあまり普及していないので注意して下さい。
始めに仙腸関節、続けて問題のある他の関節(機能異常をおこしやすい椎間関節や肋椎関節等)を丁寧に診ます。調整はさわる程度に骨を軽く押すだけです。
そして、マッサージテクニックも応用し、ほぐれにくくなっている筋肉、筋膜を完全にリラックスします。
たった1回のセラピーでもかなりの効果が期待できますが、 実際には慢性の関節炎が存在することが多いため、1~2週間 に1回のペースで2~3ヶ月、継続することで著効を示すのが平均的です。
その後は (1)最低2~4週間には1回 (2)特にハードな練習のあと (3)本番のまえ等 にセラピーを受けておけば好調が維持できるでしょう。
C どのような効果があるのか?
★★★ 疲労回復を早めたい ★★★ 腰、背中、頚、脚/膝/足、腕/肘/手の痛みを治したい ★★★ 股関節、肩関節のエクステンション ★★ 脊柱の柔軟性 ★★ 姿勢を美しくしたい ★★ 怪我の予防 ★ 慢性の関節炎を治したい ★ パフォーマンスを高めたい おもに、こうしたご要望に確実にお応えできます。 ( 評価は即効性の順。)
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