ストレッチにおいて自分ではどうにもできないところがあるのを知っていますか(1)

完全なストレッチとは?

結論から先に言ってしまうと、筋肉を伸ばすだけでは不完全でそれより前に、関節がなめらかな状態になっていることが必要です。

関節がなめらかでなければ、せっかく筋肉を伸ばしても、ハードな運動をすると、短時間の内に、その関節の周辺の筋肉がはってきて、力を発揮できなくなってしまいます。

では、関節がなめらかであるとはどういうことでしょうか?

関節は強い力が加わると、あまり知られていませんが内部でひっかかりを生じ、完全な動きができなくなる事があります。 (専門的には、関節包内運動に機能異常がおこる。)

とくに動きの少ない関節は、自覚を伴わずにひっかかり、これがなかなか元に戻りません。

全身の関節どこにもひっかかりが全く無いという人は稀です。 そして関節機能異常を取り去った状態においてはじめて、関節がなめらかである、といえるのです。

関節をなめらかにするには「バキッ」と鳴らして靱帯をゆるめても、大して効果はあがりません。繰り返せばいずれ余計に悪くする可能性の方が大です。適切なポジションで、精密に 1〜2mm 微調整するのがベストです。

さて、人体には大きな弱点があります。

骨盤の中にある仙腸関節がそれで、機能異常を最もおこしやすくなっています。結果のダメージも最も大きく、人体の支点に位置するゆえ周辺だけでなく全身の筋肉が硬直しやすい状態になります。

これが、半数以上の方において、程度の差こそあれひっかかって、そのままになっているのです。

(仙腸関節は可動性がわずかゆえ、機能異常が完全に自然治癒するのは、一般に非常に困難です。)

仙腸関節がひっかかっていると、股関節が硬く感じたりしますが、身体部位を問わず、筋肉痛が残りやすくなってきていたり、慢性痛があったりします。

2次的に、全身どの関節においても、無理をすると、慢性的なひっかかりや炎症がおきやすい状態になってしまいます。

(要約すれば、関節機能異常の8割以上は、根本的には、仙腸関節の問題と言えます。)

事実、運動上の障害の多くにおいて、局所の無理な酷使が原因となるまえに、仙腸関節の機能異常を放置したことが第1原因として存在するのです。

完全なストレッチは、仙腸関節のなめらかさを取り戻すことからはじまります。

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